症例 21 76歳 男性 微熱、左肩痛、左股関節痛


【症例】 76才男性

【主訴】微熱、左肩痛。左股関節痛

【既往症】十二指腸乳頭部癌ステント留置、逆行性胆管炎、糖尿病
【ワクチン接種歴】 10/24 XBB.1.5対応型ワクチン施注(7回目)

【治療経過】
10/21微熱あり受診。
新型コロナ、インフルエンザ検査受けるもともに陰性。

10/24 XBB.1.5対応型ワクチン施注(7回目)。

その後微熱持続。左肩及び左股関節の痛みもあり11/6当科受診。血液検査にてCRP(炎症反応)6.22と上昇認め、リウマチ性多発筋痛症(PMR)を疑いプレドニンゾロン10mg処方したところ翌日より痛みがほとんどなくなった。

しかし、11/9タイヤ交換をしたところ、晩になって両肩、両股関節痛強く発熱もあり体動困難となった。
翌日11/10再診。
痛みと脱力で車椅子からやっと立てる状態。CRP2.75であった。

入院にて水曜日性プレドニンを投与した。
一定の症状の改善を認めたため、
11/13内服プレドニン20mg処方にて退院となった。

しかしその後も微熱、関節痛の増減あり希望もあり、総合病院のリウマチ科へ紹介。

PMRと診断されたものの重傷と判断され、メトトレキサート開始しプレドニンは減量。
Gaシンチグラフィーにては両肩関節、両股関節を中心に手など全身の関節に炎症を示唆する集積を認めた。

その後も症状の改善得られず、MTX増量とサラゾピリンを追加。
更にサリムバブを追加され、一定の症状のコントロールを得るようになった。