症例 20 41歳 男性 ひどい頭痛

【症例】 41歳代 男性 

【主訴】 ひどい頭痛

【ワクチン接種歴】 
4回接種済み
3回接種後にコロナ罹患。

【治療経過】
首から頭にかけての痛み。特に脳みその中にハリネズミが暴れまくっているような激しい痛みがあり,勤務先病院(病院職員)から国立〇〇大学病院へ紹介受診。
総合診療科から脳神経内科へ紹介。

髄液検査を含めた画像検査等々異常なし。

令和5年3月ミグシス2錠朝晩、デパケン200mg2錠朝晩、マクサルト屯用処方されるも不変。休職となる

半年通院しても改善なく同年9月12日当院初診。

9月12日の初診日から前医処方薬は全て中止。
ロバキシン顆粒90%0.75g+バランス散10%0.15g+カフェイン水和物0.1gロキソニン顆粒1.8gの合剤、分3投与開始。

グルタチオン200mg同日静注。
加えて有志医師の会に掲載されている食事10箇条配布し,指導内容は糖尿病患者へのそれとほぼ同様。

19日再診。頭痛増悪。この日から合剤は屯用に変更。ただし、合剤内服開始しグルタチオン静注した当日、翌日は痛みが最悪の時を10としたら5〜6まで軽快。


3日目から8〜9へと増悪したため、屯用使用に加えて呉茱萸湯+ブシ末3g投与開始。9月29日再診。
グルタチオン静注のみ。


10月13日再疹。頭痛は6〜7程度。ここにさらに五苓散7.5g(いずれも1日量)追加。ブシ末2gに減量。
10月18日インフルエンザA型罹患。
11月1日再診。
この間、呉茱萸湯+ブシ末2g+五苓散7.5gのみ。

受診時は毎回グルタチオン200mg静注投与。

11月24日再診
当院処方の漢方薬のみ内服継続。

12月8日再診。ほぼ頭痛消失。1月1日から職場復帰予定。
28日再診。未だ当院処方薬のみで頭痛再発なし。

1月1日から予定通り職場復帰。5日再診。同薬処方。
19日再診。仕事が忙しく,頭痛は時に1程度あるが、疲れの方が辛い、漢方薬とグルタチオン静注で元気になるので、とのことで処方継続。

この間、受診時にはグルタチオン静注。

【医師より】

グルタチオン200mgで十分効果あり。1000mg、あるいはそれ以上の投与と同様の効果あり。
適切な薬剤と食事、運動指導にて保険診療内で十分治療可能。