2024年秋の新型コロナワクチン定期接種情報

2024年7月25日に配信した全国有志医師の会発行ニュースレター(メルマガ)第69号では、今秋から始まる新型コロナワクチンについて一足先に一部抜粋してお伝えしています。

※2024年8月24日時点の情報です

※2024年8月30日ワクチンに関する情報を更新
※2024年9月14日ワクチンに関する情報を更新
※2024年9月18日 全国有志医師の会ニュースレター第75号への寄稿文を追加

私たちは売りたくない!
”危ないワクチン”販売を命じられた製薬会社現役社員の慟哭~チームK
寄稿文


本年10月1日より、オミクロン株の新系統「JN.1」やその派生型に対応した新型コロナワクチンの定期接種が開始されます。
接種対象は65歳以上の高齢者と、重い基礎疾患を持つ60~64歳の人が対象となり、接種費用の一部は国が市町村に助成し、自己負担額は最大約7000円となる見込みです。
対象外の人は「任意接種」で、原則全額自己負担となる予定で、接種期間は各自治体設定のもと2025年3月31日を予定しています。
https://x.gd/76dl

今回開始される定期接種ですが、複数の製薬企業が名乗りをあげています。

◆令和6年度定期接種で使用予定の新型コロナワクチン

1.ファイザー  販売名:コミナティRTU筋注
 一般名:コロナウイルス(SARS-CoV-2)修飾ウリジンRNAワクチン オミクロン株対応
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_27929.html
 ↓ ↓
2024年8月8日 オミクロン株JN.1系統対応承認取得
https://www.pfizer.co.jp/pfizer/company/press/2024/2024-08-08

2.モデルナ 販売名:スパイクバックス筋注 
 一般名:コロナウイルス(SARS-CoV-2)RNAワクチン  1価:オミクロン株XBB.1.5
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_35190.html
 ↓ ↓
2024年8月23日 オミクロン株JN.1系統対応一部変更承認取得
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000166.000064549.html

3.第一三共・東大医研 販売名:ダイチロナ筋注
  一般名:コロナウイルス(SARS-CoV-2)RNAワクチン オミクロン株XBB.1.5系統対応
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/report/16/011900001/23/08/01/00558/
 ↓↓
2024年9月2日オミクロン株JN.1系統対応製造販売承認事項一部変更承認取得
https://www.medicalcommunity.jp/filedsp/products$druginfo$news$2024$240903_dcv1/field_file_url

4.武田薬品 組み換えタンパクワクチン 販売名:ヌバキソビッド筋注
一般名:組換えコロナウイルス(SARS-CoV-2)ワクチン
https://www.mhlw.go.jp/content/10906000/001266058.pdf
 ↓↓
2024年9月5日オミクロン株JN.1系統対応製造販売承認取得
https://www.takeda.com/ja-jp/announcements/2024/approval-of-nuvaxovid-1ml-jp/

(注)以下は7月25日時点で「10月1日定期接種」への供給には間に合わないという情報があります。
   →9月中に発売されるという情報を入手しました
(8月8日)
5.Meiji Seikaファルマ/Arcturus Therapeutics  mRNAレプリコンワクチン(起源株対応)
 ※レプリコンとは、次世代型、自己増殖型ワクチンとも呼ばれています。
販売名:コスタイベ筋注用(開発コード:ARCT-154)成人用初回免疫用・ブースター用
一般名:コロナウイルス(SARS-CoV-2)RNAワクチン
https://www.pmda.go.jp/drugs/2023/P20231122002/index.html
 ↓↓
2024年9月12日オミクロンJN.1系統対応一部変更承認取得
https://www.meiji-seika-pharma.co.jp/pressrelease/2024/detail/pdf/240913_02.pdf

以上、各製薬企業が現在ワクチンの開発・販売を進めていますが、今回の定期接種では医師や医療機関が各製薬企業の中から使用するワクチンを選定する流れとなります。
実際は各医療機関が医薬品卸会社を通じて使用するワクチンを注文したのち、各自治体・市町村に請求を行います。
つまり実質的には各医療機関がどのワクチンを使用するかの判断を行うことになります。

10月1日より開始される定期接種についてはさらなる情報がわかり次第、引き続きお伝えしてまいります。

定期接種といえど、ワクチン接種は『任意』です。
接種を検討されている皆さまにおかれましては、極めて慎重なご判断をされると共に周囲の方々にもお伝えいただけますと幸甚に存じます。