全国有志医師の会ニュースレター バックナンバー Vol.65(5月30日号)

全国有志医師の会より
65回目のメルマガ発信です。

皆さま、こんばんは。
前号に引き続き、『薬害エイズ事件』についての考察と、「新型インフルエンザ等対策政府行動計画案」へのパブリックコメント提出後のプロジェクトについてお伝えいたします。

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本日お届けする情報
1.最新情報
1)『薬害エイズ事件』を通して考える~
2)「新型インフルエンザ等対策政府行動計画案」パブコメ送付プロジェクト
2.ワクチン接種関連情報
3.新型コロナワクチン接種による予防接種健康被害救済状況と副反応疑い報告件数
4.HP 更新・イベント情報
5.【メルマガ会員の声】募集
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◆新型コロナワクチン接種による予防接種健康被害救済認定数(2024年5月20日時点)
・累計認定:7,354件
・死亡認定:593件(死亡一時金または葬祭料に係る件数含む)

◆新型コロナワクチン接種による副反応疑い報告件数(2024年1月28日までの報告分)
・死亡者:2,193人
・副反応報告者数:37,051人 
・重篤者数:8,988人

◆mRNA「ワクチン」の臨床開発状況
https://vmed.jp/5528/

1.最新情報
1)『薬害エイズ事件』を通して考える~

前回の定期配信でご紹介しました、日本TVの地上波で放送された【『薬害エイズ事件』~国と製薬企業の隠蔽~】をご覧いただけたでしょうか?
今回は現在起こっているmRNA型「遺伝子ワクチン」による薬害とも類似する、『薬害エイズ事件』について触れていきたいと思います。

薬害エイズ被害患者である当時19歳の現参議院議員川田龍平議員は、記者会見で「僕はまだ未発症者で、まだこうして活動できます。だけど未だ活動できない原告がたくさんいます。どんどん殺されていっています。死んでいるのではありません、殺されていっているのです」と世間に訴えました。この悲痛なまでの川田議員の叫びが当時の薬害事件の衝撃とその悲惨さを物語ります。

『薬害エイズ事件』は、日本において主に1982年から1985年にかけて非加熱血液製剤を治療に使用した約1400人もの血友病患者がHIV(ヒト免疫不全ウイルス)に感染した事件です。(血友病とは止血に必要な凝固因子が不足しているため、出血した場合に止まりにくい病気のことで、不足している凝固因子によって、血友病A(第8因子)、血友病B(第9因子)に分類されます。)

1980年代前半、アメリカでHIV感染が広まり始めた際、日本でも非加熱血液製剤を通じた感染のリスクが認識されました。1983年に、加熱処理がHIVを無力化することが証明され、アメリカでは加熱製剤が推奨され始めましたが、日本ではその対応が遅れました。

厚生省(現・厚生労働省)と製薬企業は対応に消極的で、非加熱製剤の危険性を把握しながらも十分な対策を講じず、情報の開示も不十分でした。しかも加熱製剤の認可後も、危険な非加熱製剤は回収されることなく使用され続けました。

その結果、当時この治療を受けた血友病患者の約3割がHIVに感染し、被害者はいわれなき偏見により差別を受け社会から排斥されました。さらに感染告知が遅れ、発病予防の治療を受けなかったことに加え、家族内などへの二次・三次感染の悲劇も生まれました。

こうした状況の中、被害患者とその遺族は1989年東京と大阪の地方裁判所に、非加熱製剤の危険性を認識しながらも、それを認可・販売した厚生省と製薬企業5社に対し被害の責任を問う損害賠償訴訟を起こしました。

裁判の中で厚生省や製薬企業がひた隠しにしてきた事実が次々に明らかになり、国と製薬企業の対応の遅れや隠蔽により被害が拡大した『薬害エイズ事件』は大きな社会問題に発展していきました。ご紹介したTVの特集でも取り上げられていましたが、当時厚生省の菅直人大臣は被害者やその遺族に深く謝罪し、製薬企業のミドリ十字の幹部は、土下座をして謝罪しました。

そして和解成立後、安部英・帝京大学教授、ミドリ十字元・前・現社長、松村明仁厚生省生物製剤課長が相次いで逮捕され、薬害エイズ事件に捜査当局のメスが入りました。

現在日本の「薬害エイズ被害」の患者は1,433名で、約40年が経過し既に半数が亡くなり、生存者数は691名と報告されています(令和五年度血液凝固異常症全国調査より)。
https://kyusai.acc.go.jp/about_us/003.html

厚生労働省は、「薬害エイズ事件」の反省から、血液製剤によるHIV感染のような医薬品による悲惨な被害を再び発生させることのないように、その決意を銘記した「誓いの碑」を、平成11年8月24日、厚生労働省の正面玄関前に設置しました。
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/chikainohi/

そこで一言。厚生労働省は「反省」をしたのでしょうか?医薬品による悲惨な被害を再び発生させることのないよう、医薬品の安全性・有効性の確保に最善の努力を重ねていくことを銘記した誓いを今現在果たせているでしょうか?

現在新型コロナワクチンの問題に取り組む、薬害エイズの被害患者であった川田龍平議員の言葉をご紹介いたします。

「薬害被害の当事者が声を上げ続けることが、周りを動かし、社会を変えてゆける、「動けば変わる」。あの時皆さんと共に手にした「生きる誇り」や「尊厳」は、45歳を迎えた今の私にも、大きな力を与え続けてくれています。」
https://www.habatakifukushi.jp/record/rally/wakai25th-m21/

当時の『薬害エイズ事件』による社会全体に対する衝撃は大きいものでした。しかし残念ながらその薬害の歴史を上回る被害が起きているのがmRNA型「ワクチン」による『大薬害事件』です。

・新型コロナワクチンによる被害者救済を目的とした国賠訴訟へのご支援のお願い
https://congrant.com/project/npokakekomidera/9683

・【新型コロナワクチン後遺症患者の会】予防接種健康被害救済制度の申請ハードル改善と健康被害の実態調査を求める署名活動
https://voice.charity/events/766

当事者は社会を変えるために声を上げ続けています。
私たちも”動けば変わる”と強く信じ、被害者救済とmRNAワクチンの中止を求めて活動を継続してまいります。

2)「新型インフルエンザ等対策政府行動計画案」パブコメ送付プロジェクト
当会メルマガで何度も取り上げてきた、「新型インフルエンザ等対策政府行動計画」の改定案に対するパブリックコメントですが、国会で深く議論して頂くために、衆議院参議院を含むすべての国会議員712名へ「一般社団法人ワクチン問題研究会」が作成した「パブコメ」を同封して、全国有志医師の会との連名で送付しました。
https://vmed.jp/6639/

そんななか、本改定案や感染症危機に対する様々な報道がなされております。

・次なるパンデミック対策急ぐ政府 組織整備し約10年ぶりに行動計画見直しにも着手
https://www.sankei.com/article/20240528-VSZIBNLA3RL25IPOR275RZRFK4/

・次の感染症危機にどう備えるか  大安研の朝野理事長が講演
https://nordot.app/1167711269819794323?c=39546741839462401

・地方自治法改正案が衆議院・総務委員会で可決 重大な事態発生の場合に備え国の「指示権」を創設
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1195020

私たちは、コロナ禍で経験した情報災害(情報統制や言論統制等)による危機とその対応に備えなければならないのかもしれません。日本国憲法に基づいて国民一人ひとりの健康と人権が守られるように、国会において十分な審議が尽くされることを願うと共に当会として声を上げ続けてまいります。

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2.ワクチン接種関連情報
・新型コロナ定期接種、オミクロン株の新系統や派生型対応のワクチン使用
https://www.yomiuri.co.jp/medical/20240529-OYT1T50137/#:~:text=%E7%A7%8B%E3%81%AB%E3%82%82%E5%A7%8B%E3%81%BE%E3%82%8B%E4%BB%8A,%E3%81%A8%E3%81%97%E3%81%A6%E6%8E%A8%E5%A5%A8%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%9F%E3%80%82&text=%E5%AE%9A%E6%9C%9F%E6%8E%A5%E7%A8%AE%E3%81%AF%EF%BC%96%EF%BC%95%E6%AD%B3,%E3%82%89%E3%81%8C%E5%AF%BE%E8%B1%A1%E3%81%A8%E3%81%AA%E3%82%8B%E3%80%82

・新型コロナ抗体、6割超が保有…高齢者は依然低く専門家「今後もワクチンが必要」
https://www.yomiuri.co.jp/medical/20240529-OYT1T50040/#:~:text=%E6%96%B0%E5%9E%8B%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%81%AB%E9%81%8E%E5%8E%BB,%E3%81%A8%E6%8C%87%E6%91%98%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E3%80%82

・米、モデルナの鳥インフルワクチン試験に資金提供で合意間近
https://jp.reuters.com/world/us/SAN4DRP42VMDVNNABZCBAYJKRU-2024-05-30/

・【薬害監視NGO】YouTubeに削除指針の見直しを要請 
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/961ef69f12308295467f9f44ef7b2aa6f686cdda

・マイナ保険証「とんでもない欠陥システム」全国の医師ら100人が反対集会
https://www.ben54.jp/news/1175

・WHO総会、米仏などがパンデミック条約の合意呼びかけ
https://jp.reuters.com/world/us/LCDGHZJNM5P2DINYNS4SVYHC6U-2024-05-29/

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3.新型コロナワクチン接種による予防接種健康被害救済状況と副反応疑い報告件数
◆新型コロナワクチン接種による予防接種健康被害救済申請受理数と審査状況(5月20日時点)
【累積件数】
・累計進達受理件数:11,134件 未審査件数:2,032件
・認定:7,354件 否認:1,746件 保留:36件 

【死亡一時金または葬祭料に係る件数】
・累計進達受理件数:1,353件 未審査件数:554件
・認定:593件 否認:204件 保留:2件
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/001255643.pdf
【厚生労働省 疾病・障害認定審査会 審議結果】
https://vmed.jp/5266/
※上記審査会審議委員
https://vmed.jp/5867/

【予防接種健康被害救済制度 認定者数】
下記は昭和52年2月から開始された新制度分を比較した累計の認定者数です。
・新型コロナワクチン以外の日本国内全てのワクチン(1977年2月~2021年12月):3,522件(死亡認定数151件)
・新型コロナワクチン(2021年8月~2023年5月20日公表分):7,354件(死亡認定数937件)
https://www.mhlw.go.jp/topics/bcg/other/6.html
※たった1つのワクチンが過去45年間の日本国内全てのワクチン被害認定件数の2倍、死亡認定件数の総件数の3倍以上となりました。

【「予防接種健康被害救済制度」のサポート解説動画集】
・申請のメリット3選
・申請の3つのステップ
・書類集め8つのコツ
※「新型コロナワクチン後遺症」患者の会HPより
https://vaccinesosjapan.wixsite.com/website/kyusaishien-movie

◆副反応疑い報告件数(2024年1月28日報告分)
・死亡者:2,193人
・副反応報告者数:37,051人 
・重篤者数:8,988人
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/newpage_39491.html
*注意事項*
1月26日の副反応検討部会から厚労省は令和5年9月20日~令和5年10月29日報告分までの「オミクロン株XBB1.5対応ワクチン(2023年秋接種~)」の副反応のみの審議となりました。
そしてオミクロン株XBB1.5対応ワクチン以外のこれまでの新型コロナワクチンによる副反応疑い報告数は、審議会の資料として添付するが『今後は更新しない』としています。
→オミクロン株XBB1.5対応ワクチンによる死亡者 15人(2023年9月20日~2023年10月29日報告分)

【PMDA(独立行政法人 医薬品医療機器総合機構)への副作用報告方法】
・医療従事者
https://vmed.jp/pmdareport/
・患者のみなさま
https://www.pmda.go.jp/safety/reports/patients/0024.html

◆mRNA「ワクチン」の臨床開発状況
https://vmed.jp/5528/

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4.HP更新イベント情報
・mRNA「ワクチン」の臨床開発状況
https://vmed.jp/5528/
・ニュースレターバックナンバーVol.60
https://vmed.jp/6474/
・厚生労働省疾病・障害認定審査会審議結果
https://vmed.jp/5266/

・イベント情報
全国有志医師の会ホームページにイベント情報を随時更新中
https://vmed.jp/2697/

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5.【メルマガ会員の声】募集
当会メルマガへの感想やメルマガ会員の皆さまへ伝えたいメッセージなどを募集します。
送り先:mail-maga@vmed.jp
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