マスクが子どもの感情理解力に及ぼす影響 小学校-大学共同研究からの知見

9〜11歳の児童(男児29,女児28名、フロリダ)の感情読み取りは、全般的には良好で、マスク着用でも90%程度は正しく反応していた。これは先行研究とは異なった結果である。また、全体的なフォーマンスレベルでは大人と同様であったが、特定の感情に対する選択的なパフォーマンスは全く異なっていた。

嫌悪の読み取りは非常に難しく、恐怖と悲しみの読み取りは強く阻害され、幸福感の読み取りに対する影響は軽度であった。しかし、怒りと中立的な感情に対しては、マスクを着用していたほうが、むしろ良好な結果を示した。

Carbon CC, Serrano M. The Impact of Face Masks on the Emotional Reading Abilities of Children—A Lesson From a Joint School–University Project. I-perception. 2021;12(4):20416695211038264.