【症 例】 50歳 女性
【主 訴】全身倦怠感 頭痛
【既往歴】10歳代にてんかん発作でデパケンを継続処方 幼少期からアトピー
【家族歴】父(10年前死亡):パーキンソン病
【現病歴】
1回目接種後 発熱と意識が遠のく感じがした。不安があったが主治医の勧めで2回目を施行した日に発熱と全身倦怠感が生じ、翌日に6年ぶりに一過性の意識消失を伴う、部分てんかん発作が生じた。発作はその日のうちに消失した。全身倦怠感とめまい、頭痛は半年以上経っても持続した。
ダイエットをしようとしたわけでは無いのに接種後から約1年で体重が6kg低下。主治医に相談して、精神科を受診し、うつ病の診断で抗うつ剤を処方された。心下部痛と嘔気から、消化器科を受診し、食道潰瘍で加療後も、全身倦怠感と右前頭部のズキズキする頭痛は持続すると当院初診。
【現 症】
身長:151cm 体重:49.5kg BMI=21.7
血圧:116/78 mmHg 100/分
心・肺雑音:なし
心理テストの説明:良くなるためにいまの状態を自分で確認し、必要な部分を考える為に施行
【心理テスト】
SDS: 60点(23-47)
STAI: 特性不安 53点 (34-44)/ 状態不安 58点 (31-41)
東大式 TEG 批判的親の気持ちがやや高い。
【血液検査】
【情報場】
少なくとも6年間てんかん発作の経験はなかった。
2回目接種後、夜間に38度以上の発熱と気が遠くなるような感覚が持続。翌日、頭痛とてんかん発作を生じた。頭がおかしくなったのでは?これから先の自分は大丈夫だろうか?など不安があった。
デパケン400mgから600mgへの増量と抗うつ剤(トリンテック20mg)投与されていたが、全身倦怠感は持続し、中途覚醒、夢をよく見る事が多くなり、食欲が低下した。この頃、母とのコミュニケーションもうまくできない自分を責め、経口摂取困難となった。
接種に関連した嫌な感情をリフレーミング
#1 修飾型mRNA・LNP情報の生体への影響
#2 自己効力感の低下
#3 不安と焦り
#4 家族(母)との対話
【治 療】
五味除去散 3ヶ月間 頭部不快の軽減に役立った。
他院からのトリンテック1錠×1ヶ月間→0.5錠/日
デパケン600mg→400mg→中止
【経 過】
幼少期からのてんかん、頭痛もちだったので仕方ないという思い。接種後に症状が増悪し、体調を崩したことに何か悪いことが生じているのではないか、との不安。体調を崩した母の対応にも追われていた。
接種の可能性について伝え解毒と共に、リフレーミング(別紙)について伝えた。